ダイヤモンド 類似石 モアッサナイト
2007 / 11 / 02 ( Fri )
キラそのまばゆい輝きやどの鉱石より硬く、非常に希少であるということで、
  人々を魅了してきた宝石の女王「ダイヤモンド」

天然のダイヤに近い人工ダイヤ(ダイヤモンド 類似石)として、
広くアクセサリーに利用されているキュービック・ジルコニアは、
このブログでも紹介しましたが、
今回は、最近合成に成功したモアッサナイトについての特集です。


 hana-ani05.gifダイアモンド類似品としてのモアッサナイト

宝石名 化学組成 結晶系 屈折率 屈折性 分散率 硬度
ダイヤモンド C 等結晶 2.417 単屈折 0.044 10
キュービック・
ジルコニア
ZrO2 等結晶 2.15〜2.18 単屈折 0.060 7.5〜8.5
合成モアッサナイト SiC 六方晶 2.65〜2.69 複屈折 0.104 9.25

上の表のように、ダイヤモンドと同じ位硬く、屈折率もかなり高い(=まばゆく輝く)
モアッサナイトは 1996年に、人工的に合成された炭化珪素(シリコン・カーバイド)の結晶で,
独占的に製造販売しているC3社ではモアッサナイトは他の如何なる物質よりも
ダイアモンドに近いと謳っています。
(人工合成されるまでは隕石の中に含まれているのが知られていただけでした。)

hana-ani03.gifダイヤモンドテスターでも見抜けないモアッサナイト

確かに上記の表のようにモース硬度と比重と屈折率はもっともダイアモンドに近い物質です。

でも、世界を最も驚かせたのは
モアッサナイトが市場で鑑別用に使われているダイアモンド・テスターでは
ダイアモンドと識別が出来ないことです。

ダイアモンド・テスターは宝石の熱慣性の違いによってダイアモンドとその他の宝石とを
簡単に識別する器具です。
モアッサナイトの熱慣性値がダイアモンドの熱慣性値とほぼ重なるために、
従来のダイアモンド・テスターではダイアモンドと誤認してしまいます。

このためC3社では両者の識別が可能な新しいテスターも発売しました。
C3社はモアッサナイトより、この新しいテスターで儲けたとも言われています。

hana-ani05.gifモアッサナイトの弱点

しかしモアッサナイトにはダイアモンドの類似石としてはいくつかの重大な弱点があります

(1)結晶形が六方晶系で副屈折率がある。
このためカットされた稜線が肉眼でも二重に見える。
 人工の炭化珪素には六方晶系、等軸晶系、斜方晶系と様々な結晶形があり、
さらに六角の原子構造の重なりの違いから150以上もの複合型が形成されます。
現在のところ透明な結晶が得られるのは六方晶系のみ。

(2) 完全に無色の結晶は未だに出来ず、灰色、緑、褐色等の色合いを帯びる。
仮にダイアモンドの色の等級と比較するとモアッサナイトは最上のものでJ−K、
多くはL,M,NからT,U.V〜と更に色の濃い等級となる。

(3) 現在の技術では大半が0.2から0.3カラットどまりの大きさ。
1カラットを越える大きく透明な結晶はごく僅か。

(4)市販価格がカラット当たりUS$400〜600と高価。
キュービック・ジルコニアの数百倍、天然の同等のダイアモンド並みの値段。

テーマ:アクセサリー全般 - ジャンル:ファッション・ブランド

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